日々の授業に「できる仕組み」を織り込む 算数授業改革講座
2023年10月21日(土)9:15-11:45
場所 あいれふ(福岡健康づくりセンター)視聴覚室A
「子どもたちの個人差が大きくて指導が難しい。」
「計算ドリルやスキルの宿題チェックが毎日大変。」
「内容が多すぎて計画通りに終わらない。」・・・
算数授業には教師の悩みがつきものです。
そんな日々の授業でお悩みの先生方に、この講座では、今までの算数指導の常識を一度壊してみた新しい指導方法をご提案します。
とはいうものの、何やら特別な難しい指導法でありません。教科書を中心に使い、特別なプリントや教材、デジタルコンテンツは必要ありません。教科書も紙でもデジタルでも大丈夫です。宿題も最小限でいいのです。
また、おもしろいネタを用意する必要もありません。非日常的な授業は続かないのです。
毎日毎日コツコツをできることを増やしていく。それだけで子どもたちも達成感と知的満足感を味わうことができる授業です。
これまでの指導法での混乱の原因を例えて言えば「店側が売りたいものだけを売る商売」でした。
これに対して「客が必要とするものを売る商売」が必要です。
つまり、子どもたちがどこにつまずき、それを45分の中でどう解消するか、どう能力を定着させるかという分析と具体的な対策が足りなかったのです。
例えば、計算能力を定着させるために日々宿題で大量に取り組ませるのは、非常にムダが多いです。
そして、苦手な子どもたちがこれで得意になる可能性も極めて低いのです。
なぜそう言い切れるのか、理由は講座の中でご説明いたします。
今回は、午前中開催でいつもの連続講座よりも少し時間が短いのですが、小学校全学年から単元の事例を上げながら、分析と対応を組み込んだ授業プランをご提案します。
一つの学年の原理が、他の学年に転用することで、算数の学習全体の構造が見えてきます。
この2時間半の講座で、算数学習のイメージが大きく変わるかもしれません。
ご期待ください。
9:15~10:05
第1講座 どの授業にも貫く算数指導の原理 10選
(1)個人差を吸収する授業の仕掛け 教材研究とは個人差の吸収を考えること
(2)授業の山場を前に設定し習熟する時間を設定する 子どもの主活動をいかに最大にするか
(3)宿題の有効性を疑う どれだけやればどれだけ効果が上がるのか
(4)速さよりていねいさ 子どもに教える第一歩は動きや思考の流れ
(5)限られた時間のノート指導 今を生きる子どもに未来のための時間を突かせていないか
(6)子どもの学びを自立させる教科書活用方法 古来から「書」は手本である
(7)ひと手間入れて図形の認識を広げる 見せるだけでなく考えさせると見え方が変わる
(8)教科書の緻密さを理解せよ 知らないから見せなくてもいいと思ってしまう
(9)1年生からの論理的思考力 論理的とは因果や順序でありおしゃべりではない
(10)文章題指導の基礎 文字からイメージが描けることが第一歩
10:05~10:10 休憩
10:10~11:10
第2講座 学年・単元別指導の原理 6選
1年ひきざん 具体物はむしろない方がいい 計算とは論理であり属性の排除である
2年大きな数 ずっと続く数概念拡大の一歩目 数年かけて学ぶ概念拡大の基礎
3年ひっ算 教えるのはアルゴリズム 膨大な計算練習からの解放
4年分数 分数カステラ屋さん ちょっとしたイメージ化で見える世界を変える
5年割合 学年を貫く「倍」の概念を整理する ゴールから各学年の位置づけを見る
6年円の面積 多様な解法を導く基礎と応用 交流学習はここで力を発揮する
11:10~11:15 休憩
11:15~11:45
第3講座 何でもQA講座
過去の実践の結果です・・・本当に教科書を使って淡々と指導するだけです。
授業を指導計画通りの時数で教えても、テストの平均点は90点を普通に超えます。
(居残りなどももちろんやりません。授業の時間オーバーもありません。)
宿題もほとんど出しません。
(だからチェックもしません。)
特別な指導方法があるわけでなく、「教科書を使い倒す」だけです。
(プリントを作ったりもしません。)
計算だけでなく、図形などの幅広い領域で同じです。
(単元にムラはありません。)
高学年を担任したときに「今年は算数がよくわかる!」と子どもに何度も言われました。
(学力差の生じやすい高学年でも大丈夫です。)
少人数指導で算数だけ入ったときにも、何度も言われたことがあります。
(時数を守り、宿題もださないので、担任の学級でなくても転用可能です。)
その時に初対面の保護者に呼び止められ、お礼を言われたこともあります。
(子どもたちが話してくれたのでしょう。居酒屋で会った方に言われたことも。)
教務、教頭時代に飛び込みで入った学級でも平均点が90点、95点になったことが。
(もちろん、学級経営がすばらしいのですが、特別な練習などはしていません。)
参加費 3000円(当日会場でお願いします。)
限定30名です。お早めにお申し込みください。
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