学級経営

　ネットワーク理論は人類の進化と共に発展してきました。子どもたちがその影響を受けるのは、むしろ当然のことと言えます。

「箱に詰め込む」イメージから脱却すると、新しい学級のイメージが生まれてきます。

学級はその出発点を考えたときに、「組織」というより「社会」という見方の方がしっくりきます。

教室という空間が、教師と子どもの思考を縛ってきた結果、今の学級経営の原型が生まれたと考えています。

４月の出会いをどう分析するかで、実践のイメージが変わってきます。

　黄金の三日間の二日目に係を決めようという話を聞きますが、ネットワークが不安定な時期に事を急いでも成果は不十分なままです。

「学級集団」「学級組織」という言葉をよく使います。しかし学級のあり方をもう一度考え直したときに疑問が生まれます。

　子どもたちに視点では、席替えはちょっとした人間関係の仕切り直しになります。年間を通して小さな初期化を繰り返し活性化を図ります。

　ネットワーク型学級経営を進めるキーワードは「リスペクト」です。これは学級だけではなく、広く人間関係で大切になります。

　どれだけ親しい人でも、話せることと話せないことがあります。それを理解するだけで互いが楽になります。