絶対に家に持ち帰らない

働き方改革

 絶対家に仕事を持ち帰らない

 パーキンソンの法則のとおりである。
 時間に余裕があると思うと、それを使い切ろうと思ってしまう。

 教師の仕事は、残業手当がなく概念もあいまいである。これは時間外労働が増えるという問題点と同時に、限界は自分で決めているという状態になる。

 つまり、自分で「家に持ち帰れば10時までは仕事ができる」と思ってしまえば、それを実現することは可能なのである。「土日も学校に行けば、その時間も使うことができる」と思ってしまえば、それは実行可能となる。

 自分で決めた限界時間まで働くことになる。もちろん、早く切り上げたいと頭の片隅では思っている。しかし、同時に「やろうと思えばここまでできるよね。」という意識によって、結果として延長していくのである。
 これが仮に、「土日は絶対に出勤してはならない。」「家には絶対に持ち帰ってはならない」さらには「平日は7時には完全退勤である」と規制されれば、好むと好まざるとにかかわらず仕事はできなくなる。

 自分だけのパーキンソの法則は通用しなくなる。
 そこで提案である。少なくとも家には絶対に持ち帰らないことである。

 何よりも個人情報保護のためにはやってはいけないことである。地元では原則禁止である。デジタル媒体も持ち出せない。代わりに自分のパソコンでアクセスすれば学校のデータを使うことは可能になっているので、そこは問題だが。

 我が子が小さければ、家で仕事するのは断念するしかない。私も我が子が生まれてからは持って帰るのをやめた。家で子どもが触ったりするのを防ぐためである。特に子どものテストやノートなどは一切持って帰らなかった。学級通信などをたまに家で書くだけである。

 子どもが生まれる前は、研究授業前など、床に資料を広げたまま一週間くらい放置しておき、その真ん中で仕事をしていたこともあったが、一切やめた。

 土日も基本的には何もしない。一時期学校に行っていた時もあるが、車を持っておらずバスで通勤しているので、学校に行くだけでも手間がかかる。コスパが悪いのである。

 絶対的な時間数が減ったせいで、問題が生じたかというと、何も起こらなかった。それでも授業は十分にできるようになっていく。

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