算数指導13赤鉛筆

教育技術シリーズ

赤鉛筆

 子どもたちが学習で使うのは赤鉛筆がいい。ボールペンやマーカーなどは使わせない。色鉛筆の赤やピンク、はてはオレンジ色などを使っている子どもも出てくるが全て辞めさせた方がいい。朱色の通常「赤鉛筆」と呼ばれているものである。

 赤鉛筆は採点の丸を付けるのに適している。文部科学省の資料にあるが、赤鉛筆の色は目に優しく、自分を主張しないために鉛筆の文字がよく見える。必要に応じで色を塗るのにも使える。(マスの中を塗りましょうという活動は小学校ではよくある。)濃淡をつけることも可能である。線を引いて目立たせることも可能である。

 マーカーとは文字通り、色を付けることで目立たせるものである。採点の丸を付ける道具ではない。これはキーワードを見つけたときなどに使うと便利だが、小学校の算数の中ではほぼ必要ない。マスの中の色塗りに使うと、発色が強すぎる。濃淡も変えられない。

個人的には小学校では必要性を感じない。不要なものは持ってこさせないという原則からすれば、禁止でいいくらいだ。

 ボールペンは逆に文字を書くための道具である。採点の丸をつけたり、マスの中の色を塗ったりするのには適さない。乾きにくいと手やノートがインクで汚れる。定規で線を引くと、後引きする場合がある。子どもによっては、その汚れが気になって後の学習に集中できなくなることがある。

 色鉛筆の赤は、強すぎる。そもそも色を塗るための道具であるから、これまでに述べたような学習の内容には適さない。確かに「赤の色鉛筆」なのだが、その程度の屁理屈で子どもに負けてはいけない。もちろん、ピンクやオレンジを使わせてはいけない。個人的な印象だが、いかにも忘れたときの代替品のようで、ノートも貧相に見えてしまう。貸し出しなどの方法でやめさせる。

 教師の採点も赤鉛筆がいい。ペンを使用する教師も多いが、子どもに使わせるのと全く同じ理由である。

 シャープペンシルのようなノック式の芯だけを交換する赤鉛筆もある。少し高いけれども教師にはおすすめである。これが一本あれば、テストの採点で何本も用意をする必要もなし、削る面倒もない。

 専科など教室を渡り歩く場合は、特に持ち運びにも便利なので、ずっと使っていた。

タイトルとURLをコピーしました