文字のていねいさ

子どもへの言葉

 この話は、自習補助に入ったときなどにしていた。

文字が乱れている人がいます。自分でもわかっている人もいるでしょう。
 自分でわかっていながら、乱れた文字のままでいる人は、〇〇先生(担任)に対して

「俺は面倒くさいから汚い字で書くけど、先生の方が我慢して読んでね」

ということになりますよね。

 テストというのは、これまで勉強してきた成果がどれくらいなのかを確かめるものでしょう。
 みんなだって100点を取れるものなら取りたいと思っているはずです。
 わざわざ悪い点数を進んで取りたいと思っている人はいないでしょう。

 そのテストを先生に出すときに、「100点かどうかは分からないけど、精一杯がんばりました。先生、見てください。よろしくお願いします。」と思って出すものですよね。
 テストに限らず、発表会だってコンクールだってスポーツの試合だって同じです。自分の最高のものを出していくものです。

 にもかかわらず、汚い字で書いて「先生、読んでくださいね」というのは、先生に対して失礼だと思いますよ。
 お習字のお手本のように書けと言っているのではありません。見てもらう先生への気持ちをていねいさで表してください。

<補足>

 これもリスペクトの一つである。

 日本語で言う「尊敬」だと、教師は目上の人だから、となるが、これは目上かどうかではなく相手への敬意である。

 だから友だちに書く手紙などにも同じことが言える。

 読んでもらうために出した手紙やメッセージやテストを、相手が読むときにどんな気持ちになるのかというところへ想像力を働かせてほしい。

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