勇気ある孤独

子どもへの言葉

 友だちが悪いことをしているときに、本当は注意しなければいけないけど、それができないときもありますよね。自分だけ浮くんじゃないかとか、仕返しされるんじゃないかとか、その気持ちもよくわかります。

 でも、そうは言いながらどうしても許せないこともあります。人に合わせるのではなくて、自分の中の考えを貫かないといけないときもあります。

 先生はそれを「勇気ある孤独」と呼んでいます。
 「孤独」とは一人になることですよね。勇気をもってあえて一人になるということです。

 これは、友だちを注意するとき以外にもあります。
 みんなで遊ぼうというときに、どうしても自分は別のことがやりたいことがあったりします。
 みんなが一つの意見にまとまろうというときに、どうしても疑問に思うことがあったりします。

 その時に周りに気を使って自分を我慢させることもあるでしょう。それはそれで大切です。しかし、どうしても譲れないときもあるのです。
 その時はあえて「孤独」の道を選ぶ時があってもいいのです。

 仲良くするということは、みんなと同じことをするだけではないときもあるのです。
 時には一人になる心の強さも必要です。

 

<補足>

 この話をしたときに、後日日記の中に友だちとの悩みをつづってくれた子どもがいた。

 「仲良く」という呪縛が子どもも苦しめていることがあるのは、教師も知っておくべきだ。友だち全員と仲良くなる必要はない、いや無理である。

 現実を直視したうえで、具体的な人間関係形成の方法を示すべきだ。

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