友だちはかわる

子どもへの言葉

 君たちはこれからいろんな友だちができてくると思います。
 今までなら、例えば家が近所、帰る方向が同じ、同じ幼稚園や保育園、というような理由が仲良くなる理由でした。

 それが遠くの友だちとも仲良くなれたり、スポーツや趣味の好みが同じだったり、同じような考え方をしたり、そんな人と仲良くなってきます。

 それはそれでとても大切なことです。人は成長するとともに関係も変わってきます。
 新しい友だちができたときにはとてもうれしいです。

 しかし、その時に思い出してほしいのです。今までに友だちだった人と離れてしまっているかもしれません。
 もしかすると、今まで仲良しだった人が、これからも仲良くしたいと思っているかもしれません。無理して付き合いを続ける必要はありません。しかし、悲しい思いをしているかもしれないと相手への心配りも忘れてはいけませんね。 反対に、今まで仲良くしていた人が急にほかの人と遊ぶようになって、悲しい思いをすることがあるかもしれません。

 それは君のことを嫌いになったのではなく、心の変化があったのかもしれないのです。

 今まで友だちだった人が離れたり、新しい友だちができたりして、これから人間関係はどんどん変わっていきます。
 そうやって人は成長していくこともあるのです。先生にも寂しかった思い出はありますが、反対に自分が離れていった時の相手のことは、申し訳ないけどあまり覚えていなかったりします。

 同じ人とだけしか遊ばないような関係だと、離れたときにつらい思いをします。誰とでも少しずつ仲良くなっていけるようなつながりも作っておくことも大切だと思います。

<補足>

 この話は、保護者にもしたことがある。友だち関係は未来永劫同じではないこともどこかで意識しておかないと、悲しい思いだけに引きずられて、未来が見えにくくなることを親としても知ってもらいたい。

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