あいさつの所作 その2

教育技術シリーズ

<帰りのあいさつの場合>

 基本は朝と同じである。

 帰りのあいさつのポイントは、

1 ランドセルなどの荷物や帽子は、あいさつの後に身につけさせる。

2 教師の返礼の「さようなら」を受けてから動き出すので、勝手に帰らない。

 日直のかけ声から、教師の返礼までの一連の動きが流れるように進める。荷物を準備させると動きが乱れる。

 子どもによっては、下げた頭を上げる前に帰りだすことがある。場合によっては挨拶もせずに飛び出す子どももいる。

 習字道具などを持ち帰らせる場合、子どもが忘れる心配がある。その時は「起立」のあいさつ前にランドセルと同じく机の上に置かせる。あいさつの後、そのまま手に取れるようにしておくとすむ。

<給食のあいさつの場合>

 これも基本は朝や帰りと同じである。

 子どもが「いただきます」とあいさつをしたら、教師は「どうぞ」や「めしあがれ」とい返礼する。子どもはその言葉を聞くまでは箸に手を付けてはいけない。

 ちなみに日直には「いただきますをします」と声をかけさせている。
 「手を合わせてください」とは言わせていない。
 宗教上の理由などから手を合わせない子どももいる。そのことも事前に話をしておく。
 「おうちで手を合わせているところは、学校でも手を合わせてください。そうでないところは、しなくてもいいです。」と。

 食事に招かれたときに、主催者から声もかけられないのに箸に手を付けることは失礼にあたる。
 個人の場合は主催者の方が先に「召し上がってください。」というだろうから、それを待って「いただきます」と言えばいい。学校では、人数が多いので合図が先になるというだけである。

 「ごちそうさま」も同じである。教師の返礼が学年や状況によって「ごちそうさま」と返す場合や、「はい、片づけをしましょう」という場合などがあるくらいだ。

朝の会・帰りの会・あいさつシリーズ  子どもに所作の美しさをマナーの大切さを少しずつ教える
 朝の会は基本的に不要
 帰りの会も基本的に不要
 あいさつの所作1 基本 朝のあいさつ
 あいさつの所作2 応用 帰り・給食のあいさつ
 あいさつ 個人でできてこそ
 あいさつ その価値を教える
 所作が美しい子ども お礼が言える子どもを育てる
 中途半端な活動は負の教育になる しなくていいことを教える教育

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