保護者への話・1年生懇談会

教育技術シリーズ

 保護者の皆様は、ご入学にあたり、うれしさももちろんあるでしょうけれど、不安もおありだろうと思います。

 特に、初めてのお子さんの場合、全てが初めてですから、ご不安になるのも当然のことです。なんでもお気軽にご相談ください。

 私の学級経営について考えを少し述べさせていただきます。

 教育というのは、長い目で見たときに、お子様が将来独りで生きていける、つまり自立していくことを目的としていると思うのです。

 生まれたばかりの赤ちゃんだったお子様が、やがて自分で歩くようになり、トイレに行けるようになり、おしゃべりをし、ご飯を食べるようになり、服を着たり、あるいはいろいろおしゃべりをしたり、それもみんな自立のための一歩一歩ですよね。

 これは保護者の皆様が、幼稚園・保育園の先生方と一緒にたゆまず積み上げてきた大切な自立の足跡だと思います。

 学校生活もこれからまた自立の道を少しずつ歩き出します。いきなり何もかも自分でできるようになるわけでは、もちろんありません。

 少しずつ少しずつ、でも確実に自分の足で歩いていけるように成長していくことでしょう。

 一年経って、この一年生の生活が終わるときに、きっとまたこんなに成長してと思われるだろうと思っております。

 小学校生活には、小学校生活の喜びもあれば、同じように悩みも不安もあります。それらも一つ一つ乗り越えて解決していくこともまた自立の一歩だと思っています。

 私は今目の前のお子様の成長を見つつも、頭の片隅では、それが将来の自立への道をともに歩いていることを忘れずにいようと思っております。

 保護者の皆様と一緒にこの大切な一年間を過ごせることをうれしく思い、全力で取り組んでいきたいと思っております。先にも述べましたが、ご心配、ご不安な点がございましたら、なんなりとお話しください。

 どうぞよろしくお願いします。

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