違いの話(思春期を迎える子どもたちへ)

子どもへの言葉

 高学年になってくると、自分が周りからどう見られているかというのがとても気になってきます。
 服装や髪形、持ち物などもそうですが、自分がどんな性格だと思われているかも気になってきます。

 これは、成長として誰もが通るステップです。これは高学年から、中学生、高校生くらいまで続くかなあ、人にもよるとは思いますが。
 背が低い人が、低いのは嫌だなあと思うように、背が高い人も自分の背が高いことが嫌だと思うこともあるのです。
 太っているとかやせているとかも、他の人から見たらそうでもないのに、自分の体形が嫌いだったりします。
 髪が長いとか短いとかも気になるし、着ている服装だって、もっとかっこよくならないかなあと思ってしまったりします。
 友だちを見てうらやましいなと思っていも、その人が自分のことを気に入っているとは限りません。
 そんな時期なのです。

 では、どうしたらいいのでしょう。

 それは、お互いに何も言わないことです。ほめ言葉のつもりでも、相手がそうは思わないこともあります。気持ちのすれ違いでけんかになることもあります。
 だから、何も言わないようにすればいいのです。

 そもそも服装はほとんどの場合、親が買ってくれるものです。その服装にとやかく言うということは、友だちに言っているのではなく、親に言っていることと同じです。
 姿や体形で人のことを話すのは、大人の世界でもしてはいけないことです。繰り返しますがほめ言葉のつもりで言っても、そう受け取ってくれるとは限りませんよ。

 性格や体形、服装のことなどを話題にしなくても、話すことはたくさんあります。
 お互いが嫌な思いをしなくていいように、今の時期の人との関わり方を考えてみてください。

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