三人組で固まる子どもたち

子どもへの言葉

 三人の仲良しというのはよくありますよね。この中にもいますか。(と言いつつ、確認することは不要。あえて知らない方がいい。)

 ある三人組の仲良しが、とっても仲良しだからほかに友だちはいらないと言って、三人だけでずっといたとします。ほかの人が誘っても仲間に入らないし、どこに行くも三人だけでいるし、他の人も仲間に入れようとしていたとします。

 でもね、断言します。
 三人組がけんかをした時には、必ず二対一になります。(図や指で示しながら)この二対一かもしれない、この二対一かもしれないし、この二対一かもしれません。

 そして残念ながら、この三人組のけんかというのは、ずっといるといつかは必ずやってしまうのです。その時に誰か一人が、悲しい思いをするのです。

 一人になったときは、ものすごく寂しいです。だって、他の友だちを全く作っていなかったので、誰とも話せないのです。
 二人になった方も寂しいんですけどね。

 さて、こんなことにならないためにどうしたらいいと思いますか。

(考えを出させてもいい。)

 これはね、三人だけで固まらないで、他にもたくさん友だちを作っておけばいいのです。
 いざけんかをしても、別の友だちがいれば、心は安心できるのです。

 先生は、三人組でいることを決して悪いことだとは思いません。でも孤立することは決してお勧めしません。
 みんなと同時に同じレベルで仲良くなることはありません。そんなことは無理です。
 でもいろんな人とつながっていれば、いいのです。

<補足>

 この話をした後に、「先生、どうして私たちのことを知っているんですか。」と突然言われたことがある。どこにでもある普通の話だからこそ、年度の始めなどに一般論として話をしておくといい。

 これは別途記している「ネットワーク型学級経営」理論と同じ原則の上にある。

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