小中連携

現代教育論

 地元では、年に一度は中学校とその校区にある小学校数校の教師が集まって、合同の研修会をすることになっている。
 一般的にはいくつかの部会を作り、それぞれが分かれて意見交流をする形式が主流だ。

 以前赴任していた学校でも同じように小中連携研究会があり、自分は学力向上部会に参加していた。
 その部会の中で、中学校の先生が発言した。

「(中学の)1年生の1学期は、子どもたちがシャープペンシルをずっと触りたがるの、どうしてかなと思っていたら、小学校では使わせていなかったのですね。」

 それを受けて使わせない意図を説明したら

「中学校では使うのだから、小学校でも許可ということにはなりませんかね。」

 という。
 おもしろいことを言う人だなと思った。中学の教師には悪いが、時折自分たちの都合に合わせて、小学校に注文を付けてくる人がいる。

 反論させていただいた。

「この中学校ブロックの小学校は全部禁止にしています。ならば、中学校の方が小学校に合わせてそのまま禁止にしたら問題はないのではないでしょうか。」

 中学校は書かせる量が多いので、鉛筆では無理だと、別の教師から援護発言があった。しかし、当時6年担任だった私から言わせれば、そんなことはないと思った。
 6年生でも毎時間ノートに1ページから2ページ、多い時はもっと書く。書かせるという点では負けていない。

 そのまま話は決着をつけないまま終わったが、会の終了後に中学の教師は怒っていたらしい。(笑)

 そこでもう一つ面白い話が中学教師から出た。
「1年生は入学したときにはとても立派なのですが、2学期になるとですねえ・・」

 何が言いたかったのか、分からなかった。
 小学校ががんばってくれたけど、自分たちが悪くさせてごめんなさい、という意味ではないようだ。だとすると、2学期までキープできるような子どもを送り出せという意味か。

 この話には参加していた自分たち小学校教師の方が怒っていた。

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