異常気象と学校現場

現代教育論

 ここ数年は本当に気候のおかしさに振り回されている。

 雨が降っているから運動場の体育は中止、気温が低いから水泳の学習は中止、というようなことは以前からあっていた。

 地方によっては、台風接近のために臨時休校になることもしばしばある。

 それが最近では、今までにない問題にしばしば直面する。

 気温が高すぎて熱中症の危険が高まっている。朝の段階から、熱中症指数を計測する機会を見ながら数値を確かめる。一定の数値を超えれば、運動場での活動は中止である。

 ここ数年は、5月ぐらいから何度も、この臨時放送を校内にいれなければならなかった。

 水泳もこの影響を受ける。水温も高くなるし、プールサイドもかなり熱くなる。暑さのせいで水泳が中止になることもしばしばあった。もはや水泳は、寒くてもだめだが、暑くてもだめだという本当に限られた条件の中でしか行えない。

 暑さ対策のために、家からの水筒持参はもう当たり前の風景になっている。教室にいるのに、休み時間ごとに「お茶を飲みなさい」と指示をして、水分補給をさせることも日常風景である。

 大雨が危険で朝の登校を見合わせたこともある。台風ではない。大雨で、である。傘をさしているくらいではとても対応できないような大雨が降ることも何度かあった。

 九州では、わずかの雪でも交通がマヒする。社会全体が不慣れだからだと言えば、分かりやすいだろう。(九州で言う)大雪のために臨時休校になったことがある。

 台風での臨時休校は年に一回はあるという年が続く。場合によっては複数回の年もある。

 日本は各地で気候が大きく違うから、それぞれの土地でさまざまな困りごとがあり、その対応もあっているだろう。

 これが今後ひどくなることはあっても以前に戻る気はしないのが怖いところである。

 これに加えてのコロナウイルス感染の対策である。

 マスクはするべきなのか、取るべきなのか、賛否両論ある。子どもたちはすでに、つけていることが日常になりつつある。むしろ、外しにくい感覚を持っている子どもたちも一定数いる。

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