保護者への話・発表しないことへの不安

教育技術シリーズ

 結論から言えば、私は自分から手を挙げるに越したことはないとは思いますが、それほど重要なことだと思っていません。

 実際に授業中に子どもたちに挙手で意見を述べさせることはあまりありません。

 発言が必要な時は、挙手しようがどうしようが、発言を求めます。その時に答えない!っていうなら話は別ですが。

 挙手をするかどうかというのは、子どもたちが持っている人柄とあまり関係がありません。元気な子どもたちでも手を挙げないことはありますし、その逆もあります。

 年齢にもよります。低学年ではとりあえずみんな挙げようとします。だんだん挙げなくなります。それが自然です。

(ちなみに自分の学級ではよくあげる方だと思うが、あくまでも一般論として話す。)

 小学校の時におとなしいからと言って、大人になってもそのままかどうかは分かりません。進学や就職で大化けする子どもも実はたくさんいます。

 お母さん方の中にも経験がありませんか。「私、子どもの頃引っ込み思案で」って今はものすごくシャキシャキした方が言われる方に出会ったこと。またはご本人の中にも思ってある方がいらっしゃるかもしれません。

 経験上、どちらかと言えば女の子にそのタイプは多いです。

 何が原因か分かりませんが、本来はもっとエネルギッシュなものを持っているのになぜかおとなしく振舞っている子どもがいます。

 見ていてなんとなくわかるのです。そういうお子さんは家や習い事で、ものすごく元気なことがあります。つまり学校という環境の中だけおとなしくしているだけです。家でもおとなしそうだけど、後から変わる子どももいます。

 今の時期の今の環境だけで見ていては、子どもたちの本当の姿は分からないことがあります。ましてや発表するかどうかなど小さいことです。

 きちんと意見を述べることができるような子どもたちに育つよう私もがんばっていますが、今すぐ答えを求める必要はありません。

 代わりに子どもたちのエネルギーがいつでも爆発できるように、今の可能性をつぶさないでおきたいと思っています。

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