給食指導は時短から

教育技術シリーズ

 給食指導は、学級経営のシステムがよく出てくる。

 担任時代の学級は、毎日ほぼ完食 それも強制したり、残したりはしない。
 片づけは学校一早い 一年生でもトップクラスだった。
 後片付け、ごみ処理などクレームが出たこともない。
 仕組みが整えば、子どもたちにも無理なく楽しく食事をさせることができる。

 給食の準備で一番無駄な時間は何か。
 実は、授業の終了から、給食当番が出発するまでの時間が一番ロスしている。
 子どもたちは、授業が終わり、給食時間が始まったときに、一種の「休憩時間」になったと思っている。全員でなくても、全体の雰囲気がのんびりとなる。

 解放される気持ちはよくわかるのだが、給食時間とて全体で活動する時間である。子どもたちには次の見通しをもって動いてもらわないと食事はできない。

 年度初めの給食が始まる直前の4時間目に、給食の動きの話をする。
 給食で一番時間かかっているのは当番の出発での時間であること。
 そこを短くすれば準備の時間が短くなり、それだけ食べる時間も長くなること。
 授業が終わると同時に当番は準備に入ること、休憩を入れないこと。
 トイレにいく、手を洗う、エプロンを着るなどの段取りを決めること。
 当番以外の人は座席について待つこと、廊下で他のクラスと話したりしないこと。

 そして、

 教師も4時間目の終わりもきっちり守ること

などを話した。

 そして、時間になり給食が始まる。先ほどの話の通り、当番は動き出す。当番以外の子どもたちも約束通り待っている。

 そして、いただきますのあいさつ。時刻を見て、子どもたちが驚く。去年と比べて10分くらい短いらしい。結果がはっきり見えて達成感があったようだ。

給食指導ラインナップ
 給食指導 コンセプト設定 
 給食指導 時短から始める
 給食指導 時短の思想を学ぶ
 給食指導 配膳のコツ
 給食指導 セルフサービスの意味
 給食指導 おかずをつぎ切る
 給食指導 完食よりマナー
 給食指導 食べ方基礎知識
 給食指導 食べ方の指導(高学年)
 給食指導 食べ方の指導(低学年)
 給食指導 おかわりの指導
 給食指導 微細だが重要な食事の指導
 給食指導 知的に指導する
 給食指導 後片付けその他
 給食指導 給食週間と完食指導

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