国語のテストの解き方4(言語の問題)

教育技術シリーズ

テストで解き方を教える4 国語のテスト(裏)

 国語のテストの裏は言語に関する問題になっている。

 ここで点数を上げられない最大の原因は、授業での取り組み方である。

 教科書見開き2ページ、あるいは4ページになっている言語に関する学習は、とても重要である。

 物語や説明文は、その分量とこれまでの国語教育の歴史の影響で、何やら重要視されているようだが、むしろこの言語に関する学習の方がはるかに重要である。

 なぜなら、学校教育でなければ、この内容を身につける場所が他にないからである。

 物語や説明文を読む機会はこれからもあるだろうが、言語について体系的に学ぶのは学校教育の国語科でしかない。自国の言葉の体系を知らないままに大人にするわけにはいかないのである。

 さて、テストの点数と学習の関係に戻る。

 言語に関する学習については、用例を調べようと思うといくらでも出てくる。例えば、熟語の組み合わせ方一つにしても、文法の構成にしても、大量の用例が出てくる。

 それらを自学などで調べさせることもおもしろいだろう。

 しかし、広げすぎるとむしろ指導すべき核心が見えにくくなる。

 そこで、教科書にある用例だけはきっちりと覚えさせる。

 具体的に言えば、何度も音読をしたり、ノートに視写をさせたりする。

 この程度のことを子どもたちにさせずに、教師が説明しただけで終わっていたり、場合によってはほとんど扱っていない場合があったりする。

 実はテストに出てくる問題は、教科書の用例がほとんどである。(私が記憶する限りではそうだった。)

教科書に出てくる用例をまず子どもたちに覚えさせる。

それは、社会科の歴史学習で人物や主な出来事を頭に入れておくのと同じである。

核となる知識が確実に身に付くことで、後に周辺の情報が関連付けられていくのである。

 

 そして、それがそのままテストの結果に反映することになる。

 教科書の用例を覚えさせるだけで、国語テストの裏の平均点ははね上がる。

 ただし漢字指導については、別途対応が必要である。(参照)

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 テストの解き方・最低限の知識
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 国語のテストの解き方4 言語の問題
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